【ご案内】秋季彼岸会法要

来る九月十九日(木)午前十時三十分より秋季彼岸会法要を行います。

 ▽先祖代々・戦没者・永代経・災害物故者・法界万霊供養
 ▽塔婆供養
 ▽終了後法話、おときはお持ち帰り用の粗飯に代えます

彼岸とは、梵語のパーラミターを、中国で漢字に当てて「波羅蜜多」と書き、こ
れを「到(とう)彼(ひ)岸(がん)」と訳したことにもとづいています。
到彼岸とは、「此の岸」すなわち、人間の苦しみ、恨み、悲しみ、よろこびなど
が混在している迷いの多い此の世界から、「彼岸」すなわち、仏様の世界、迷いの
ない世界へと自分を高めて、永遠の『楽』の世界へ到達しようと努力することで
す。この仏様の世界へ至る実践徳目として、左に上げる六つの実行(六(ろく)波
(は)羅(ら)蜜(みつ)または六(ろく)度(ど))を説いています。

  布施(ふせ)          人に、教えや財によって恵むこと
  持戒(じかい)         戒律をたもつ行い
  忍辱(にんにく)      苦しみに耐え抜く行い
  精進(しょうじん)   心身をうちこんで努力すること
  禅定(ぜんじょう)   こころを不動平静にする行い
  智慧(ちえ)           根本真理を体得する行い(聞慧・思慧・修慧)

何はともあれ、法華経こそが迷いの岸から仏様の安らかな境地へ人びとを乗せ
て運ぶ、ただ一つの大きな船です。お彼岸には、「南無妙法蓮華経」の御題目を唱
え仏道修行に励み、心身の向上に努め菩提の種を心の田に蒔きましよう。

今日彼岸 菩提の種を まく日かな   蕪村
藪寺の 鳩に豆蒔く 彼岸かな     士朗
うとうとと 彼岸の法話 ありがたや  静雲

どうぞ、万障繰り合わせの上、ご参詣下さいますよう御案内申し上げます。
令和六年九月吉日
日蓮宗 宗覚寺
檀信徒各位

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